「それでは私の力をもっとお見せしよう」とソクラ。
サルタンの希望で両国の未来を占うことになるのだが、ソクラの予言は、
「大きな災害が起きる。建物が壊れ、女や子供が死ぬ。バグダッドとチャンドラに戦争が起こる。娘は結婚できない。悪魔の力が支配し、喜びは悲しみへと変わる」というものだった。しかし、命令されて無理に言わされたにもかかわらず、この予言が国王の怒りを買い国外追放処分になってしまう。泣き出しそうなソクラ。なんだか可哀想になってきた。
「明日の夕暮れまでに都を出て行かねば、その目をくり抜くぞ」
怒りを堪え、素直に従うソクラ。この素直さが逆に怖い。
間違いなく腹の中は黒1色。こんな事で引き下がるような男ではない。
その夜、パリサ姫の寝室に忍び込んだソクラは魔術を使いパリサ姫の体を縮めてしまう。
だんだんカメラが遠ざかり、小さくなっていくお姫様・・・
翌朝、宮廷内は大騒ぎ。寝室へ駆けつけたシンドバッドが見たものは一寸法師と化したパリサ姫の姿だった。
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昨日あれほどの魔術を見たのに、これがソクラの魔術による物だと誰も疑わないのはあまりにも不自然。
「悪魔の仕業だ、それ以外に考えられん」と王様。
シンドバッドに至ってはソクラを呼び止め、
「頼む、助けてくれ」・・・アホか。
パリサ姫を元に戻す秘薬を作るには、巨大鳥の卵の殻が必要で、それはソクラの住む島にあると言う。
「薬は私の城でしか作れません」
まんまとハゲ頭の策に引っかかり、船を用意しシンドバッドは島へ向けて出航する。船員は以前の部下たちと、足りない人員は囚人から募った。
しかしこのお姫様、小さくされてしまったのに悲しむどころか妙に明るい。小さくなった事を楽しんでいるかのようだ。映画全編を通して笑顔を振りまいているのですが、この女優さんの笑顔があまりにも素敵なので製作側が趣向を変えて楽天的なお姫様にしてしまったのかもしれない